スキーマ療法との出会いと「自分でできるスキーマ療法ワークブック」のワーク1の実践

スキーマ療法

前回では「いやな気分よ、さようなら」という本を参考に認知行動療法でうつ病の治療を自分で始めたことについて書きました。今回はスキーマ療法との出会いとワーク1をやってみた感想を書いていきます。

スキーマ療法とは:スキーマ療法との出会い

前回も書いた通り、認知行動療法では、より根本的な人生を通して抱えている問題、無意識下に取り込まれていて反応レベルでそうしてしまう、そういった問題については認知行動療法では解決しないのではないか、という危惧がありました。

実際に認知行動療法でノートに書いてワークをやっていると、「あ、これはとても根深そうな思考だ」と感じるものがあり、ワークをやっているその時は理性的な反応ができるのですが、日常生活でいざ同じような場面に遭遇すると、わかってはいるんだけど理性的な反応が取れないことがありました。

かと言って精神世界よりの退行療法や催眠療法などは、(偏見も多分に含まれていますが)どうも胡散臭いなーと感じ、また自分では気づいてこなかった、抑圧されてきた感情が中途半端に出てしまい、改善するために何回も通わざるを得なくなり、泥沼化するのではないか、という心配もありました。
(もちろん治療を受けて改善された方もいらっしゃるかと思います!あくまでも私の偏った見方です。)

それでも、このもっと自分の深い場所、幼少児からのパターンを根本的に解決できる療法はないか、人生における根深いパターンを矯正する手段はないか、さらに認知行動療法のようにしっかり信頼ある医療機関等で治験されて、効果が実証された心理療法はないか、そう思いグーグル先生にいろいろなキーワードで検索して聞いたところ、スキーマ療法という療法に出会いました。

スキーマ療法とはアメリカのDr.E Yang(このブログではヤング先生と呼ぶことにします)が認知行動療法では対応しきれない患者に対して開発した療法です。

いわば認知行動療法の発展形です。そのことを知った私自身も、これならより根深い問題が解決できるかもしれないと思い、数々の心理学療法の著作がある伊藤絵美先生が出版された「自分でできるスキーマ療法ワークブック」のBook1およびBook2に取り組んでみようと決意しました。

ワークブック1のまえがきに、スキーマ療法の理論書も訳した著者の伊藤絵美先生自身が

認知行動療法が日々の生活における具体的な困りごとに対して非常に効果的な心理療法だとしたら、スキーマ療法はこれまで生きてきたなかでずっと抱えてきた『深くて広い問題』を理解し、それを乗り越えていくために、非常に役に立つアプローチ

と書かれています。

臨床心理士として、何人もの治療を経験されてきた方が言うのであれば、いい療法に違いない!と思っています。

自分でできるスキーマ療法ワークブックの構成

ワークブックはBook1Book2を合わせて合計20のレッスンがありますが、大きく3つのパートに分けられます。

  • 一人でスキーマ療法を安全・安心して実践するためのセルフケア(自分助け)の習得と環境作り
  • スキーマ療法の理論の説明
  • 実際のスキーマ療法のワーク

「ワークブック」と謳われているだけあって、各レッスンには必ず3つか4つのワークが課されます。そのワークを自ら行うことでスキーマ療法を実践し、こころの回復力を高めてスキーマを克服し、望ましいスキーマを身につける、というのがワークブック全体通しての目的になります。

まずワークを一人で進めるにあたって、6レッスンものページを割いてセルフケアのスキル習得と環境を整えることにページが割かれています。

スキーマ療法では過去の辛い体験や、今まで見ようとしてこなかった・見たくない自分とも向き合っていくため、場合によっては相当ワークがハードになることもあると思うのですが、このセルフケア(自分助け)の「お膳立て」をすることで安心・安全にワークを進めていく準備ができるなと感じます。

素人目から見ても、これは読み手側、スキーマ療法を一人で実践する人にとても寄り添って書かれていていいいなと感じました。

またレッスン6までのセルフケアの中で、認知行動療法、セルフモニタリング、コーピング、最近流行りのマインドフルネス療法も紹介されるので、スキーマ療法以外にもいろいろな療法を試そうとしている方でも、この2冊で多くはまかなえてしまうと思います。

もしWeb上で中身ののぞき見がしたい方は、星和書店さんのWebサイトで複数ページが閲覧できるのでチェックしてみるといいと思います!

ワークの多くはノートに書き出す「外在化」のワーク

紙とペンを用いて書き出していく外在化のワークが中心です。外在化とはワークブックの言葉を引用すると、

紙に書き出すことを、心理学では「外在化」と呼びます。

認知行動療法とスキーマ療法では外在化を非常に重視するようです。私は一回目の投稿でも紹介したように、認知行動療法に関しては自分でノートに書いて進めていたので、今回も外在化用にノートを使って書いていくことにしました。
(バラバラの紙に書き出すと後で見返したい時に探さなきゃならなくなるので。。)

レッスン1のワークををやってみた感想

レッスン1のワークでは1.「生きづらさ」に気づきを向けるための5つの問い、2.「こころの回復力」をイメージするワークを行いました。

今まで自分が生きていく中で似たようなパターンが繰り返されることに疑問を持ち、自分の内面を見つめる作業はしてきたので、ワークの「生きづらさ」に気づきを向けるための5つの問いに関してはわりとすんなり書き出すことができました。

わかっていたことも書き出すことで、あらためて自分が抱えている問題点が明確になりよかったと思います。そしてこれらの問題点がスキーマ療法で解消されればもっと自由に生きやすくなる!とわくわくしてきました。

また各レッスンの最後にホームワークもあり、レッスン1では、上記2つのワークに関してさらなる気づきがあれば、書き足すことがホームワークでした。

特にホームワークをやろうと意識していなくても、ワーク後にランチを食べて片付けている間に、あ、これもある!と気づくこともあり、それもノートに書き連ねていきました。ワークの問いに答えることで、日常生活を送りつつもいろいろ気づきが出てくるなーと実感。これはもっとワークを進めていくとより多くなっていくのではないかと思います。

私はせっかちな性格で、スキーマ療法も早く治したい!!とついつい力が入ってスピードを求めてしまうのですが、そんな自分にとってレッスン1の締めくくりの言葉が響きました。

「時間をかけて、丁寧に」というのがポイントです。

これからも少しずつワークを進めていき、このブログでもできる限りスキーマ療法の経過をつづっていこうと思います。このブログが少しでも同じように生きづらさを感じている人の助けになれればいいなと思っています。

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