日常のモードワークの活用と、スキーマ療法を一周してみての感想

日常のモードワーク スキーマ療法

前回まで傷ついた子どもモードと傷つける大人モードとのモードワークについてでした。今回はまずは日常生活においてモードワークを実践することについてです。

日々の生活においてモードワークを実践する

ワークブックでは、日々の生活においてモードワークを実践することが勧められています。

実際には、日々の生活の中で、様々なモードが活性化されたことに気づいたときに、その都度行うことが必要ですし、それが一番良く役に立ちます。

ということで、一通りモードワークをやって外在化した後は、日常的にモードワークを行っていくことが重要だそう。

やり方としては、今まで行ったモードワークを特に苦痛をもたらす認知や気分・感情が生じたときに、自分のモードに気づき、ヘルシーな大人モードとのワークをその場で行うだけです。

ヘルシーな大人モードをすぐに思い出せるように「ヘルシーな大人モード」のイメージを常に持ち歩きます。イメージは何でもいいようで、アニメのキャラクターなどを使っても構わないようです。

実際に傷ついた子どもモードとのワークをその場でやってみたのですが、その時に余裕があればいいのですが、余裕がない時に対話のワークをやるのが難しいかもと感じました。ちょっと工夫が必要そうです。

今後日常的にモードワークをどのように工夫してやっていくのか、このブログでも書いていきたいと思います。

スキーマ療法を振り返る

今までのワークを総括してみる

モードワークを最後に、最後のレッスン19は今まで行ってきたワークの総集編になります。

実際私が今までワークブックをやってきてどのように変わったのか、今までやったワークを振り返ってみました。

サポートネットワーク

ワークの一番最初には、自分が助けを求めることができる人・機関をリストアップしました。ワークをやった後もサポートネットワークが大幅に変わるということはないです。(というか、大幅に変わるような環境にいない)よって特に追加する人物や、ここから削除すべき人物もいません。これは「変わらず」ですね。

サポートネットワークは何ぞや!という方はこちらの記事

認知行動療法

自動思考をしっかりキャッチできるようになったと思います。これは下で書くマインドフルネスによるところも大きいです。

また認知行動療法のワークをしっかりやっていたからこそ、スキーマワークとモードワークでもスムーズにワークができたと感じます。
根本的なところは同じなので。(認知行動療法の自動思考をスキーマに置き換えてワークをする感じに近い)

認知行動療法は何ぞや!という方はこちら

マインドフルネス

最初のうちはすぐにスキーマに反応してしまい、なかなかマインドフルに受け止めることができなかったのですが、何回も意識してトライしていくうちにだんだんとできるようになってきました。

ただまだ強いストレス状況にさらされた時に同じようにできるかは不安がありますが、マインドフルはストレスフルな状況になった時には常に「マインドフル、マインドフル」と言い聞かせています。これもそのうちに自然とできるようになるのでしょうか。

マインドフルネスのワークをもう一度復習してみて、気分・感情における葉っぱのワークが自分には合ってるかもと思いました。今後は葉っぱのワークを中心によりマインドフルネスに対応できるようにしていこうと思います。今後の成長に期待(*´∀`*)

マインドフルネスは何ぞや!という方はこちら

コーピング

コーピングについては、レパートリー自体はあまり増えてませんが、自分のコーピングを一度まとめたことはとても有意義でした。これによって、マインドフルネスと同様に、何かストレス体験があった時に「今このコーピングが使えるから使ってみよう!」と思えることができるようになりました。

コーピングには何ぞや!という方はこちら

早期不適応的スキーマ(スキーママップ)

完全に無くなったと思うものはもちろんないですが、一番弱まったと感じるのは、できなければ罰されるべきスキーマです。スキーマが出てきた時でもマインドフルに諌めることができるようになりました。

その他のスキーマについても、あまり出てこなくなりましたが、潜伏している感じもします。(特に悲観・否定スキーマ)。今後人生の節目(選択を迫られる時)などに出てくるかもしれないと思います。

完璧主義的「べき」スキーマは抑制するのがなかなか難しいです。(たいていはプラス、人生を前進させる方向に働くから)ただ完璧にしなくてもいい場面においては、「ちょっと待って、そこまでやらなくてもよくない?」と一歩下がって見れるようになった、かもしれないです笑 また、なんでも「すべき」といった考えにならないようになったかもしれません。なかなかここの見極めは難しいので、今後もっと生活をしていくことで見えてくるかもしれません。

早期不適応的スキーマとは何ぞや!という方はこちら

モードマップ

モードワークによって、特に今まで傷つける大人モードが出てくることが少なくなったと感じます。しかし時間が経つとまた前のパターンが出て来るかもしれないので、今後の経過を見守ります。

ハッピースキーマ

もちろんまだまだ完全には身についていないですが、何回も自分に染み込ませて少しずつ自分のものにしていきたいと思います。朝起きたらひとまずお題目のように唱えています笑

と、全体的に見て結構改善されていると感じます!

しかし、ワークブックに書かれているように、

スキーマ療法に一通り取り組んだからといって、長年抱えてきた生きづらさが急になくなるなどとりうことは、まずありません。またそのとき抱えていたのとは違う、別の生きづらさを発見することもよくあることです。

(中略)

らせん階段を上がっていくように、少しずつ、本当に少しずつ、自分が早期不適応的スキーマから解放され、ハッピースキーマを手に入れ、生きづらさを手放し、こころの回復力を強めることを続けていく

ということなので、今後もまた別のスキーマが見つかるかもしれないですし、なかなか時と場合によってはスキーマが出てくることもあると思います。そういう時にはこれらの言葉を思い出しつつ、粘り強く取り組んでいきたいです。

日常のモードワーク

少なくともスキーマ療法を続けることでハッピーになっていける

これを読んで「いったいではいつになったら生きづらさは克服されて、私は生きやすくなるの?」と思われた方もいると思います。これに対して、伊藤絵美さんが投げかける言葉がとても心に響きました。

これからも(スキーマ療法を)続けていくことで、自分がさらにハッピーになっていけるなんて、なんて素敵なことでしょうか。

そう、いくらスキーマが強かったとしても、自分がハッピースキーマを身につける、生きづらくしているスキーマを手放すためにワークをし続けていれば、歩みは遅くてもよい方向に向かっていることは確かなはず。1年前、2年前を振り返れば随分と生きやすくなっている自分に気づくのではと思います。(まだそこまで続けてないのでわかりませんが)

次第に生きづらさが減少していって、「いったいいつになったら…」なんて考えなくなるかもしれませんし。

とにかく、自分が「あ、もう生きづらさがかなりなくなっている!」と思える時を目指しつつ、どんどんハッピーになっていく自分を確認していくことで、もっとよくなるんだ!と希望が持てるのではないかと思いました。

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